くまさんの欧州自由旅 Act.V (page2)
成田 → 北京 → フランクフルト(ドイツ) → チェコ → スロヴァキア → ポーランド →
スロヴァキア → ウクライナ → ハンガリー → スロヴェニア → イタリア → オーストリア
→ イタリア → スイス → フランス → スイス → フランス → ドイツ → 北京経由 → 成田

2005年 7月30〜 8月24

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8月10日(水)晴れ
  Sirokの街を出た私たちは山を降り、高速のM3号線を使ってブタペストに向かいます。現地通貨も無いので、今日中に国を出る予定なのです。
  ハンガリーの中心にはドナウ川が流れ、その橋がブタペストに集中しているためにブタペストの中心を通らないとどこへも行けません。
  また、プラハ同様ブタペストも街中を高速は走っていないため市街地を路面電車と一緒に走って、ドナウ川を越えて西に向かいます。
  途中見つけたTescoでメモ帳(言葉が通じない方とお話しする時に使う)と水を買い、派手な水着の湖水浴カップルを横目に、ちょっとだけ残ったお金で道端のアイスクリーム屋さんでアイスを買って、無事スロベニアにたどり着きました。

国旗 SLOVENIA

  スロベニアの国境は、以前に比べ多少厳しくなっていましたが、ご多分に漏れず入出国は一箇所に簡素化されていました。
  この頃になると姪も慣れてきて、国境の観光案内所でもらった世界遺産の鍾乳洞のパンフレットが気に入ったらしく行きたいと言いだしました。


夕食に食べた二人前グリル+塩スティックパン

  とりあえずこの日の目標として、国境近くの温泉場を目指したのですが...イメージが違いました。日本で言ったら後楽園LaQuaか常磐ハワイアンズのように水着でプールを楽しんでいる+芝生にゴロゴロ。。ちょっと引いてしまいました\(_ _;)
  仕方なくまた山の方を探したり旧街道を探したりとちょっと苦労しましたが、街道沿いのBenediktという街のPenzion Petelinお世話になりました。朝食付き二人で8,300トラース4,700円です。ここから先の国は、多少の出費は覚悟しなくてはいけませんね(T-T)


途中で立ち寄ったPtujの旧市街

8月11日(木)晴れのち雨
  どうやら宿は★★らしく、部屋に冷蔵庫が備え付けられていたのはラッキーでした。夜のうちにペットボトルに水を汲んで冷やしておいたのです。これで今日は真水を飲みながら旅できます。何せ水を買うと真水って中々当らないんですよね\(_ _;)
  張り切って鍾乳洞に向かって姪が選んだ道は、クロアチア国境近くの山山山...確かに途中に古い街やお城があって飽きはしないんですが、結構しんどいぞ(^_^ゞ  雨が降ってきたので早めに宿を探したのですが、スロベニアって結構宿の影が薄いんですよね。結局観光地である鍾乳洞の側まで行かないとありませんでした。ただ、観光地の周りってどこも一緒だけど、高いんですよね。逆に高くていくつかの宿を断ったほどです。

自然公園入り口にあった湧水(冷たくておいしかった)と、途中にあった平城
  そんな中でもGrcarevecPension ZIGONを見つけました。常連客の多い釣り宿と言った感じです。お上さんは料理上手で、とてもおいしい料理を戴きました。一泊夕食付きで一人29ユーロ約4,000円です。夕食はスープに数種類のメイン、デザートにケーキまで付いて大満足でした(^^

8月12日(金)雨
  この日は朝から姪の希望で世界遺産シェコツィアン洞窟郡の中のボストイナ鍾乳洞に行きます。
  ここは鍾乳洞内をトロッコ列車で進むらしいのですが、その始発列車の時刻が9時、そこから割り出して8時に現地に着けは混まないと判断、実際に朝食を取らないで行って大正解\(^o^)/一番でチケットを買って一番に列車に乗り込むことができました。でも大人一人3,690トラース約2,100円は高くないなぁ?
  ここに入るには注意が必要です。まず服装。中の気温は一年中8℃、防寒対策が必要で、無い場合は入り口でレンタルできます。また、起伏が激しいので靴を履いていきましょう。滑るし濡れます。
  トロッコに乗ると、小さな電車がインディージョーンズばりの細くくねった線路を牽引してくれます。


周辺の古城等のチケットと一緒に買うと安くなります。


天井が低くて鍾乳石がむき出し、怖いです(^^;;

  トロッコはライトアップされた鍾乳石の中を2Kmほど進み、大きく開けた場所で停まります。
  真っ暗な広場の中には、英語ドイツ語スロベニア語イタリア語などと書かれた案内板があり、解説を好きな言語で聞けるようです。当然日本語はありませんので英語で。まぁほとんどわかりませんが\(_ _;)
  鍾乳洞自体は広く大きく、効果的にライトアップされた鍾乳石はとても綺麗。体力のある方が一緒なら車椅子でも行けると思いますので挑戦してみてね。
  左下の写真は「サラマンダー」竜と名付けられたここのマスコットで、本当にひれが足のように動いています。大きさはうなぎぐらいでしょうか。結構かわいいですよ。
  鍾乳洞を出た私達は、ちょっと米が恋しくなってイタリアとの国境にあるkranjska Goraにある中華料理店「上海」に向かいました。頼んだのは水とチャーハンだけ(^_^ゞ本当に飢えてたんですね。 元気を出してユリアンアルプスを越えました。スロベニアの最高峰トリニグラフ山の側を通ったのですがこの日は雨で見えません。しかし山はわかりませんね。山を越えたら青空でした。
  この日は4年前にお世話になった宿に、再び宿をとりました。Log pod Mangartomにある三部屋しかないGostisce Mangrtです。ちょっと行きたい所があって、ここには2泊しました。リビングとバス・トイレは共同ですが湯船があるのでのんびりできます。1泊朝食付きで一人4,300トーラス2,400円。暖かい朝食が食べられるので、お得だと思いますよ(^^

鍾乳洞の入り口と、Log pod Mangartomから見たユリアンアルプス

8月13日(土)快晴
  麓のBovecは観光地で大きなスキー場があります。そのゴンドラが、登山やハイキング客のために通年営業していて、イタリアとの国境2,500mの世界まで、一気に運んでくれます。と言っても、ゴンドラは30分も乗るんですけどね(^_^ゞ  少し登るとイタリア側まで行けるので、嫌がる姪を無理やり連れて登ってきました。多少酸欠気味でふらふらしていましたね。普段の不摂生と運動不足が祟っているんですね(^^メ)
  ここは森林限界店の上、短い夏を精一杯生きるように高山植物が咲いていましたが、乾燥したここではかなり肌寒く、それなりの格好が必要です。
  ゴンドラは間引き運転で、朝は8:00から登れるようですが、帰りは12:00まで待たされました。


山頂ゴンドラ駅2,220m 少し酸欠ぎみ?


登ってたどり着いた小さなピーク 向こう側がイタリアで、奥がオーストリア国境のアルプス

迷い込んで来た一頭の羊さん。人恋しさに女性擦り寄ったら「Help me〜」って声が高原に響いてた(^_^ゞ
岩場に咲いているのはここで見つけた高山植物の数々。下界でも花の季節を迎えていました。

時間に余裕を持って出かけることをお勧めします。また、山は石灰岩で、所々大きな穴が空いており、中には雪も残っていたりして結構面白いですよ。
  午後からは近くのKobaridの街まで行って、山の上の教会を見てきました。教会自体はたいしたことはないのですが、ローマ帝国の水道橋が重なり合ったような形は感動的でした。
  こうして、スロベニアの観光も終わりです。後は宿に帰って、姪は宿題に励み、くまさんはビールを飲みながら、のんびり体を休めるのでした(^^

8月14日(日)晴れ
 朝から険しい坂を一気に登りイタリアへ向かいます。

国旗 ITALY

  国境を抜けるとLago di Predilの湖が見えてきます。ここは夏は釣りや湖水浴、冬はスキーと一年中リゾート地として栄えているようで、綺麗で、大きなホテルが沢山あります。そこを横目にSella neveaからTolmezzo、そしてTimauからアルプスを越えてオーストリアに入りました。

国旗 AUSTRIA

  国境と言っても名残の建物とお土産屋さんがある


1,000m超のイタリアLago di Predil にあった湖

だけで何も無いのですが、流石夏の観光シーズン、観光客で埋まってました(^_^ゞ
  そこからは、R110で Oberdrauburg.に出てから、R100、R107、R105のWinklernに行き、そこからGrossGlockner氷河を越えるために北上します。
  そのまま行ってもよかったのですが、早い時間に氷河に行って、沢山のマーモセットを見たいという姪の願いで、手前のMortschachと言う小さな部落の山の上にあるGasthof Kirchenwirtに宿を取りました。バス・トイレは別で共同ですが、かわいいバスルームには湯船もあってのんびりできましたよ(^^ (素泊まり一人20ユーロ2,800円、夕食10ユーロ1,400円でした) 写真は宿の目の前の教会です。景色がいいでしょ?奥が明日越える氷河のある谷です。

宿のまわりで見つけたオーストリアの花々

ここでも折り紙を使って、宿のお上さんと小さな交流を持ちました(^^
8月15日(月)曇りのち雪?
  朝起きると一面曇ってはいるのですが、所々晴れ間も覗いているので張り切って氷河に向かって出発です。途中ヒッチハイクで仕事に向かうお姉さんを乗せたりして、ちょっといい気分〜♪
  料金所で払うお金は26ユーロと相変わらず高く、渋々払っていると・・・何か様子がおかしい。ザルツブルグ方面へ行くのかと聞かれたのでYesと答えると、「ゆっくり行くなら大丈夫だ」と言うのです。頭に?を付けて進んでいくとすぐわかりました。な、何と雪です(^_^ゞどうも今年の初雪だそうです。何か寒いなぁと思っていたら、山頂付近は-2℃  夏・・・なんだよねぇ?
  姪は携帯で自宅に電話、雪が降っていることを伝えています。観光するにも外は吹雪で出られません。マーモセットも寒いからか全く出てこないし、おまけにガスでホワイトアウト!観光どころぢゃないので、雪と風と寒さに負けて、さっさと山を降りる事にしました。
  道路は除雪した後で(除雪中だった)滑る事は無かったので助かったのですが、今度は牛の大群に遭遇!がけから道に登って来て、私たちの車を取り囲んでしまった(^_^ゞひえ〜・・・傷ついたら保障はどうするんだろう?なんて考えながら、しばらく動けませんでした\(_ _;)(とりあえず一頭もぶつからなかった)

  山を降りれば、そこがKaprunの街です。そう、あのケーブルカー火災のあった街です。早速花屋さんを探したのですが、以前の花屋さんもつぶれてなくなっていました。仕方がなくインフォメーションで聞いたのですが、マーケットの中にしか無いのと、今日は月曜日だから明日まで


出発時は期待を持たせる天気も...

山頂付近では5〜10cmの積雪がありました。

待てと言うのです。へ?お店の休みって日曜ぢゃないの?そう、オーストリアでは何と月曜が休みだったんです。知らなかった\(_ _;)実は多少日曜に当らないように調整して来たのに。仕方がないので花は全治調達と言うことで現場に向かいました。
  行って驚いたのは、犠牲者の慰霊碑が取り払われていた事です。どこを探してもありません。仕方がないので、以前慰霊碑があった場所でお焼香しました。みなさん、安らかに眠ってくださいね。

  さて、そうなると時間ができてしまいました。この段階でまだ昼です。姪に相談したら、ピザを食べにイタリアへ行きたいと言います。そこで、R168でMittersill、R161でスキーで有名なKitzbuhel、R170でWorglと経由して高速に乗り、HelmingからR168でイタリアへ向かいます。途中Soldenの氷河スキー場を経由して、2,474mの峠を越えるのですが、オーストリア側はさほど険しくはありません。
  ただ驚くのは、この路線は観光地らしくて結構人もいますが、警察が街の入り口や出口でスピード違反の取締りをやっているのです。そのやり方がすごくて、警官がスピードガンで計測、そして止まれマークの付いた標識棒で人間が止めるのです。命がけだなぁ(^^;;

それともう一つ、国境を越える際に、何と10ユーロ取られた。何も書いてなかったので油断しました。

国旗 ITALY

  イタリア側に入ると、目の前に氷河が広がります。天気も良くなって氷河を見ながら走れるのですが、とにかく道が細くて大変です。コーナーは全てヘアピンになっており、そこで対向車との交差は勿論、コーナーをいっぱいに使わないと曲がる事すらできません。きちんと車両感覚を掴んでおかないと、間違いなく谷底に落っこちますよ(T-T)それと、傾斜角がすごいです。18%なんて坂がいくらでも出てきます。おまけにトンネル。車一台しか通れない、自然の岩盤を削っただけのトンネルが続きます。対向車が来ないのを見計らって行くしかないので、かなり怖いです。でも、やはり車も人もパワフルでなくちゃいけませんね(^^

  山を降りてからすぐ宿を探したのですがいっぱいで、仕方なくRiffianという街まで降りてきて、やっと宿を取る事が出来ました。Pension Thalerhof、素泊まりで40ユーロ一人2,800円です。
  この頃になると、朝食のパンが飽きあきしていて朝食は取っていません。
  紹介されたレストランで夕食を取り、長い長い一日がようやく終わりました。。


オーストリアとイタリアの国境 今は誰もいません。

イタリア側の氷河が突然目の前に現れる

8月16日(火)曇りのち晴れ
  イタリアの道は、国道でも何号線とは書いてないし近場の街の名前しか書いて無かったりで、かなり走りにくいです。実際この日も、車を止めて標識とにらめっこ...なんて事は何度もありました。ただ、その都度誰かが出てきて、親切に道を教えてくれるのです。人懐っこいイタリア人気質に感謝です。
  この日はMeranからR38を使って西へ移動します。その途中のTrafoiで念願のピザを食べました。かなり山の上ののんびりしたレストランで、氷河を見ながら食事ができましたよ。
  この峠はスイス国境近く、2,758mのアルプス越えです。坂もきつければ道も狭い。そこを多くの自転車が登って行くのですが、すごいですよね。
  トラブル発生!下りの道に入ってしばらくすると、突然渋滞が始まりました。何だ?すぐ下のトンネル以降は反対車線が渋滞しています。事故か?
  見に行ってみると、狭いトンネルに大型バスが挟まって身動きできなくなっているではありませんか!わずか車20台ほど前の話です。こんな事もあるんですね。それ以上に、イタリアの山間部のトンネルは本当に狭いです。タイヤの空気を抜いて、何とかバスを出すのに1時間以上待たされました。
  R38からR36スイス方面に進路を変えて、やっと宿を見つける事が出来ました。
  Agriturismo La Campagnola 素泊まりで一人21.5ユーロ、郊外にひっそり建ち、鳥や馬、羊などを飼っている自然派の宿です。昨日の宿はドイツ語でしたが、ここまで来るとイタリア語になります。


トンネルの手彫り区間?に挟まっているバス


ほとんど機能していないスイス国境

Gletschで出会った蒸気機関車

8月17日(水)快晴
  突然思い出して、フランスで日本食レストランを経営している友人に会いに行く事になりました。そこで、朝一でSplugen峠2,113mを越えスイス側に一回抜けて、高速を使って近くまで行く計画を立てたのです。峠は相変わらずきつく、トンネルも1台しか通れないハードなものですが、意外と通行量が少なく軽快に走れます。
  国境には人はいましたが、なぜかパスポートチェックもせず簡単に入国する事が出来ました。

国旗 SWISS

  面白いのは、付近で飼われている牛が自由に国境を越えて草を食み、ハイキング客がハイキングをしている姿を見ると、これが本当の姿なんだよなぁと改めて思うのでした。 ちなみに、山には国境線を示す白い杭が等間隔で打たれているだけでした。
  スイスの山岳高速は角度斜度共にきつく、どの車もあまりスピードは上げられませんが、BellinzonaからAndermattまで走り、後は一般道でMartignyに向かいます。
  途中17Kmあるトンネルや、氷河をバックにアプト式(歯車式)で最初から斜度にあわせて客車が斜めに作られている登山電車と蒸気機関車に出会う幸運がありました(^^ この辺はスイスを代表する観光地、その洗練された美しさには見とれるものがありました。


国境からスイス側を望む。
  Martignyからは、おそらくこの旅で最後になるだろうアルプス越えで、フランス、モンブランのお膝元 Chamonixに向かいました。そこに友人はいるのです。

国旗 FRENCH

  シャモニーの街は今までの観光地とは段違いの車と人の数が出ています。ちょっとめまいがしそう。。
  早速友人のレストラン「さつき」を探し当て(適当に走っていたら姪が見つけた)友人を訪ねたのですが...何と!家族で旅行中だというのです。唖然として携帯の番号を聞いてかけてみると、モンサンミッシェルにいて20日にならないと帰って来ないと言うのです。
  でも、見せの方が親切にしてくれて、ホテルも紹介してもらったし値引き交渉もしてくれました。
  ホテルは街中にあるHotel Blanc、割引で63.8ユーロ(二人)とシャモニーにしては安いですが、駐車場が無く町営駐車場に停めますので、その料金が1日で10ユーロ弱かかります。


Chamonixの街から望むモンブラン氷河


日本食レストラン さつき

  お礼もかねて、「さつき」で食事をさせていただきました。
  少しはお役に立てれば...と思い、二人で和服で行きました。道行く日本人が、「いいわねぇ〜」と言ってくれていたのは嬉しいものですね。
  レストランは定食を中心に、和食に飢えた日本人には嬉しいメニューが満載です。日本酒もあります。ヨーロッパに疲れたときは、ぜひ行ってみてください。

  シャモニーは本当に沢山のお客さんが出ています。街の至る所から見えるモンブランを見れば納得ですよね。
  姪はここで自分用のお土産に「くまのぬいぐるみ」を買いました。ここから何度か登場するかな?
  こうしてシャモニーの夜は更けていきました。


街のすぐ側まで流れているシャモニーの氷河 下はモンブラントンネルでイタリアに通じている
8月18日(木)晴れ
  朝起きると、イタリアとの国境にある氷河を見に行きました。実は数年前にトンネル火災を起こしたモンブラントンネルの上にあります。時間があったら氷河に触って来たいものですね(^^
  私たちは高速を使ってジュネーブに向かいます。そう、ドイツに向けての帰り支度に入ったのです。
  フランスの高速は有料なのは知っていたのですがそのままスイスに抜けると、30ユーロ(5スイスフランが戻ってきた)取られちゃいました。変わりに、スイスの高速を好きなだけ走れる?シールを車に張られます。スイスの高速は無料、入る場所を間違えた。

国旗 SWISS


中央の点とラインが国境 向こう側がスイスの国境事務所
今は誰もいなくてコントロールもしていない


森の中にたたずむホテル

ベットの上のタンゴとくまのぬいぐるみ

  Geneveから平野部を北東に進みLausanneBielと走ります。
  でも、ヨーロッパの湖ってみな何故か長ひょろいですよね。その代表格のレマン湖などの湖に沿って走るのですが、道からはあまり湖を見ることはできまないんだよね。寂しいですね。
  大都市を避けるためにBielからは山間部を北上し、再びフランスに抜ける事にしました。
  Laufenという小さな町からフランスとの国境沿いの道を行くと、小川をはさんでフランス・スイスと目まぐるしく国が変わります。しかし、国境のパスポートコントロールには人はいなくて、かつての事務所とゲートが残っているだけ。
  そんな中、スイス側に一軒の農家が経営する宿を見つけました。NEUMÜHLE-MOULIN NEUF偶然泊まった宿ですが、宿には3匹の猫と1匹の犬がいて遊んでもらえます。実際この日の夜は真っ黒な猫さん(命名タンゴ)に遊びに来てもらいました(強制?)(^^
  それと驚くことにここの食事、めちゃくちゃ美味しいです!今回旅していて一番美味しい!お勧めです。
  支払いは基本的にスイスフランなのですが、ユーロでも大丈夫。しかしレート的にスイスフランの方が有利ですので、よく考えて行きましょう。
  この日の夜、また姪を先生に折り紙教室を開催(^^お上さんと娘さんが参加したのですが、どうやったら折鶴ができるのか、かなり不思議がっていました。実際自分で折っても、まだ信じられない様子。仕方が無いので、折り紙についていた鶴の折り方が書いた紙と、数枚の折り紙を差し上げました。小さな交流は。ここでも大成功だったよ。(^^ (宿代二人で70ユーロ


宿で見つけた花たちと猫、それに宿の前の国境ゲートとパスポートコントロール
8月19日(金)晴れのち曇り一時雨
  数キロ走ると、フランスに入ってしまいました。

国旗 FRENCH

  とりあえず朝食を取るのにスーパーでパンを買って街の広場で食べます。しかし、フランスも一般道の標識は分かりづらいですね。一応の目標を作って走っても迷子になるばかり。所々にお城があって走る分には飽きなくていいのですがねぇ(^^;;
  ドイツとの国境付近は結構な山になっていて、避暑に来ている観光客が沢山います。何件かあった宿は何処も高級そうで、私たちには泊まれません。仕方なくフランスのColmarからドイツのFreiburgへと国境を越えました。やはりドイツの道は分かりやすいね。


フランスで見つけた山のお城

国旗 GERMANY

Munzingerのレストラン&Zinmmer 名前が分からない(^^;;

  国境を越えてからはR33を使って東へ走りますす。途中のColmarFreiburgの道は分かりづらく迷子になってしまいましたが、ドイツ国籍のバイクを発見!その後をついて行って、無事抜けられましたよ。必殺他力本願です。(^^
  Freiburgは歴史の街らしく、走ると彼方此方にすごい建物が見えてきます。ただ、駐車するのに苦労しそう。。
  途中、Munzingerと言う小さな街で宿を見つけました。二人で40ユーロ、安いでしょ(^^v

8月20日(土)曇り
  ヨーロッパのすごいところは、みんながバカンスを楽しむって事です実は朝、宿の側のパン屋さんに朝食を買いに行ったら、何と二週間のバカンス中で休みだった(T_T)仕方が無いので車を走らせ、隣町で見つけたパン屋さんで朝食を買い、向かいのスタンドで冷たい水を買って朝食にしました。 実は、いつの頃からか宿の朝食に飽きあきしていて朝食は取ってなかったのです。ご飯と味噌汁が恋しいなぁ。。

  残りは後二日。最後はのんびり過ごしたいと言う姪の願いで、二年前にお世話になった宿を目指して走りました。一般の国道を使って北上するのですが一般道でも制限速度100Kmのドイツでは、あまり街中を通りませ


隣町で見つけたパン屋さん

ん。バイパス的に造られた道は、走っていてつまらないものですよね。  そこで、旧道?のように小さな街を貫いて走る道に入って街を見ながら走るのです。結構楽しいですよね。ただ、街の入り口によく速度計測器が設置されていますから注意が必要ですよ。街中は50Kmです。

  R293で北上し、Eppingenで国道を降ります。そこからSinsheimに向かうように北上したところに、目指すWeilerがあります。ここには葡萄畑に囲まれたお城があって、中々いい雰囲気なんですよ。
  宿はGasthaus am Weinberg、ベットルームが二つもある部屋をもらいました。1日二人で54ユーロです。私たちはここで最後の二日間を過ごしました。

  時間があるの街の散歩に行きました。小さな街には教会が二つもあり、広場の噴水には何故かくまが・・・(^^ ここにはお店やさんらしいものも無く、ワインセラーがやっている★★★ホテルがあるだけ。肉屋さんもあったのですが、やはりバカンス中でお休みでした。
  宿の娘さんはくまの事を覚えていてくれて、二年前にプレゼントした折鶴を見せてくれました(^^
  今回も食事しながらナプキンで鶴を折っていると、後ろのお客さんが私にも折ってくれと言って来ました。そこで、教えるから一緒に折ろうって誘ったら乗ってきましたよ(^^ みんなができたら感動して、お父さんがシュナップスをおごってくれました(^^v
  ちなみにナプキンで折った鶴は、翌日にはガラスケースに入れられて飾られていました。


ナプキンで折った折鶴 


Eppingenの中心街 独特の建築様式がいっぱい

8月21日(日)曇り時々雨
  朝起きると天気が今一。とりあえずSinsheimに朝食のパンを買いに行きました。
  日曜で人気のない街中ですぐにパン屋は見つかり
高台で朝食を済ませます。
  大きなマーケットなども見つけたのですが、全部お休み。仕方が無いのでお土産は明日買う事にして、一度Eppingenまで戻ってみる事にしました。
  ここも古い町で観光客が・・・と思ったのですが誰もいない。かろうじてパン屋のカフェが開いているだけです。教会では結婚式をやっていました。しかし、その周りではコーランが響いてたりして。よくわかんないところですね。
  ここでは何も遊べないので一度宿に戻ります。暇なのでお城に登るためです。お城ではワインセラーが展示会を

かねて野外バーをやっていました。 値段も手ごろで中々よさそうなので、お土産にするつもりで街の売店に行ったのですが、やっぱり日曜で休み。仕方がないなぁと思っていたら、宿のレストランでは何と、1983年物の白ワインが10ユーロで出てた(^^ここの地下で寝かせておいたもので、セラーでは売っていません。
  早速一本飲んで、うまかったのでもう一本、お土産用に姪に買わせました。しかし、本当に美味しいよ。
  こうして、至福のワインと一緒に、最後の夜は更けて行くのでした。


年代を感じる1983年物の白ワイン二種類。とにかくうまい!


R37沿いの赤い古城 レンガ色のお城が目を引きます。

8月22日(月)曇り
  とうとう最後に日になりました。
  朝からEppingenに朝食のパンを買いに行き、宿の外にあるテーブルで、お城を見ながら最後の朝食です。
  それから宿に別れを告げて、Sinsheimのマーケットにお土産を買いに行きます。やっぱりお土産は普通のマーケットがいいですよね。安いし(^^
  帰りの飛行機は夕方の便ですから時間はあります。少し山の方を走ってHeidel-Bergを抜けて高速5号線に出ました。この付近は川沿いにお城や城砦、古い教会が多くて見所一杯、本当にいい所です。
  途中食事ができるところを探したのですが、中々なくて、結局は早めにフランクフルト空港に着いてしまいました。

  フランクフルト空港は第一と第二ターミナルに分かれていて、基本的にルフトハンザ以外は第二ターミナルです。しかし中華航空はルフトハンザに業務委託しているのか、何故か第一ターミナルを使います。
  第一のHertzにレンタカーを返すと、料金はクーポンで支払っているのに税金とガソリン代先払いなんちゃらで103.39ユーロも取られました。かなり悔しい。まぁガソリンはカラカラになるように計算していたので、実際の損失は60ユーロぐらいだとは思いますが。。
  気を取り直して搭乗手続きを済ませ荷物を預けてから食事をしようと空港内を探したのですが、とにかく高い!そこで、第一ターミナルの地下鉄駅に降りてみるとビンゴ!安く飲み食いできるバーを見つけました。今日の定食なんてのもあって、ここ、お勧めですよ(^^


地下鉄の駅の入り口にあるレストラン&バー


この分かれ道で十分注意すること!

国旗 CHINA

8月23日(火)
  やっぱりと言う感じで45分遅れで出発した中華航空ですが、今回は乗り継ぎに5時間もあるので慌てません。出入国の準備も着々と進め空港の通路を歩いていると、突然「東京!東京!」と大きな声をかけている一人の女性。あれ?と思い航空券を見せると、そこで待てと言うのです。何かあったかな?
  実はこれがトランジット(乗り継ぎ)だったのです。乗り継ぎ者が集まると、彼女は出国とは別のカウンターに案内してくれました。
  結局は出入国の書類は出さなければならないのですが、一度外に出る必要は無く、スムーズに買い物エリア、

搭乗エリアに進む事が出来ました。これは驚きです。来る時のあの苦労は何だったんだ? とろあえず、今度は5時間の乗り継ぎ時間を持て余す事になったのです。皆さんも、北京空港での乗り継ぎは注意しましょうね。
  北京空港の中は沢山の店が出ていて、ちょっとしたデパートのようですが、食べ物屋は少なく大きめなカフェテリア方式の店が一軒あるだけです。中では中華だけではなく日本酒ブースやカフェブースなどがあり色々選べますが、やっぱり高いですね。
  中華は全てが小皿で、あまり熱々と言う訳でもありません。それでも欧米人たちは箸を器用に使って食べていました。
  支払いは基本的に「人民元」ですが、カードで支払いができますので楽チンです。旅の思い出に。本場の中華はいかがですか(^^

  北京空港では日本人が使うブースは大体決まっているのですが、そこは何故か冷房の効きが悪くて暑いです。
  仕方が無く別のブースで休んでいたのですが、それが正解でした。何と出発直前になってゲートが変更になり、尚且つまたしても1時間も遅れての出発です。中華航空って何なのでしょうね、4回乗って全ての飛行機が遅れての出発です。何とかしてほしい。


北京空港のトランジット娘


北京から乗る最後の飛行機 旅が終わっちゃう...

日本国 JAPAN

  夜9:00に到着するはずだった飛行機は結局10:00を回り、駐車場から車を受け取って出発したのは11:00になっていました。

8月24日(水)
  途中ラーメンを食べていこうと思っていたのですが店も終わってしまい、結局高速のサービスで食べる羽目になってしまいました。
  結局、姪を家に送り届けたのは2:00、くまさんが穴蔵に着いたのは3:30でした。今日から姪は学校、くまさんも仕事に行かなければなりません、早く寝よう。。
  こうして「くまさんの自由旅Act.3」は終わりました。

次の旅はどんなかな。。。ぢゃね(^o^)/~

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