くま'sツアー社 真夏のスキーツアー in 南半球 Act.4(2003.5.11更新 2006.9.7修正)

真夏のOZスキーツアー Act.3
TASMANIA Ben Lomond
(オーストラリア タスマニア島 ベンロモンド)

2000年8月21日〜28日

<<旅の詳細>>
 と    き:2000年8月21日(月)〜28日(月) 5泊8日
 旅行手配:ユーロスポーツに依頼
 航空会社:カンタス航空
       (シドニー、メルボルン経由ホバート)
 エ リ ア:オーストラリア タスマニア島 Ben Lomond
       http://www.ciau.com.au/snow/benlomond/
 ホ テ ル:ローンセストン Novotel LAUNCESTON(4泊)
        ホバート    
Wrest Point Hotel Casino(1泊)
 参 加 費 :190,000円(※ホバートよりレンタカー使用)
 参加人数: 10人

<<スケジュール>>
 8/21 成田空港発
 8/22 メルボルン経由ホバート
     レンタカーでローンセストンへ。途中宮崎駿監督の
    「魔女の宅急便」の主人公キキが下宿した
    グーチョキパン店見学。
 8/23-25 自由時間 悪天候で滑れませんでしたが...
 8/26 最終日にやっとスキーができました。そのままホバー
     トへ移動...しかし、この後のハプニングが(^_^ゞ
 8/27 ホバートからメルボルン経由成田へ
 8/28 成田空港着 お疲れ様でした<(_ _)>"



大きな地図はこちらをクリック

  スキー板を手にタスマニア島に降り立った私たちを見て、20年タスマニアに住んでいるご婦人から声をかけられました。
  そこでスキーに来た事を伝えると...「タスマニアにスキー場があるの?聞いたこと無いわ。」...しばし呆然の私たち。
  しかし、来てしまったものはしょうがない。意地でも楽しんでやるぞ。写真は、メルボルンでの乗り換え時間の写した空港内の一こま...とてもスキーって雰囲気ぢゃないよね(^_^ゞ
  この出来事が、この旅の全てを物語っていたのを知るのは、もうすぐのことでした。。。\(_ _;)

   タスマニア島は、りんごの形をした島で「アップルアイランド」の愛称で親しまれています。名前の由来は、オーストラリアで唯一りんごを栽培しているからと言う説もあります。
  8月22日、温暖で一般道路にはさほど雪も降らないため、私たちは2台のレンタカーを借りました。バンは後部座席を倒すとスキー板がすっぽり入ってしまう大きさ。そしてもう一台は人間が乗るワゴンです。右ハンドルだから運転に戸惑いはありません。
  写真はその車と、タスマニアで最初に食事に立ち寄ったお店です。おばぁちゃんが一人でやっていたけど、綺麗でかわいくて、とても温かいお店でした。

  タスマニアは本当に綺麗な島ですね。途中小さな街をゆっくり見ながらローンセストンへ移動しました。意外だったのは、結構歴史があること。石造りの古い建物が多いです。
  途中のRossの街に、あの宮崎駿監督の「魔女の宅急便」の主人公「キキ」が下宿した「グーチョキパン店」のモデルになったお店(Ross Village Bakery)がありました。

   このパン屋さんには、黒い服を着てほうきに乗った魔女の人形がかけられていました。映画を見た人間が持ってきてくれたそうです。
  でも、そんなことではなく未だに石釜と薪で焼くここのパンはおいしく、特に甘いパンがおいしかったです。しかし宮崎監督...どこをどう見たら映画のパン屋さんになるんですか(^_^ゞ

  8月23日、朝起きるといい天気。いさんで車で出かけます。走ること45分。BenLomondの国立公園に入ってしばらく走ると...なんと、ユーカリの大木が風で折れて、道の真中にで〜んと横たわっているではありませんか(^^);
  通りがかった人が「大丈夫!」と言って取り出してきたのは、小さな折りたたみ式のノコギリでした。それでどうするねん(^^メ)

   どうにもらちが開かないので力技に持っていきます。
  風は強いが空は晴れてる!滑りたい一身で大木に挑みます。やってみてわかったのですが、ユーカリの木は意外と軽く、何とか人間を集めれば動かせそう(^^
  そこで、日本人全員集めて一箇所を押し込みます。
  「せ〜の!せ〜の!」いつしか、側にいた現地の方々も一緒になって、「SE〜NO!SE〜NO!」の掛け声で、ついに大木を車一台分通れるだけどかすことに成功しました\(^o^)/みんな抱き合って喜んだよ(^^
  最後に枝を落として、車にキズがつかないようにしてOK。みんなで連なってスキーに出かけました(^^

  南半球の特徴で、山を登って行くと、途中から突然雪景色に変わるポイントがあります。
  このBenLomondにはそこに貸しチェーン屋さんがあって、$40払うとチェーンを着けてくれます。そして、帰りに外してもらうと$20戻してくれる方式です。
  この日店の親父は「客が少ないから帰る。下山したらこの店までチェーンを持ってきてくれ」と店のパンフを渡して手を振っています。何てこったい(^_^ゞ 

   さて、準備が整い、やっとスキー場にたどり着くと...なんと地吹雪によるホワイトアウト状態で、何にも見えないよ〜ん(T-T)おまけに数回車が雪に埋まってしまって、掘り起こすだけで大変。車と一緒にスノーモービルが走ってるんだから大変です。なので思いっきり逃げ帰って市内観光に切替え決定。
ちなみに、チェーン屋の親父はまだ居ました。(^^v

  8月24日 この日は朝から天候が悪いことがわかっていたので、前日から計画を立てていたタスマニア観光へ出発です。こういうときレンタカーは助かりますね。
  まずはローンセストンの市内にある自然公園CATARACT GORGE 渓谷へ。結構深い谷と奇岩の谷を、お散歩代わりに歩いていきます。なかなか気持ちがいいですよ。

  次はLAND for WILDLIFE自然動物公園へ行きます。
  まずはコアラがお出迎え。以前とは違い、現在では法律で「コアラ抱っこ」はできませんが、珍しい食事風景に出くわしました。ラッキー!
  そして、お決まりのカンガルーなんですが。。。こいついら人間に慣れきっていやがって、逃げないし手からエサを食べます。かわいいやら、憎たらしいやら(^^ 袋から子供の顔ものぞかせていました。

  左はウォンバット。中型犬ぐらいの大きさで夜行性、夜のドライブで結構見ることができますが、とにかくかわい〜(^^ ただし、車のライトに突っ込んでくる習性(カンガルーも)を持っているので気をつけて。
  そして右が、ご存知タスマニアンデビル。こちらもお食事風景だったんですが...お世辞にもかわいいとは言えないかも(^_^ゞ
  他に、こ〜んなやつらもいましたよ(^^

  そしてMarakoopa Cave鍾乳洞です。こ〜んな原始林を抜けると鍾乳洞の入り口があります。人数制限をしながら、ガイドが一緒に案内してくれます。結構広くとても綺麗。
  最後に、ここのメインで「土蛍」の幻想的な灯りを、ライトを全て消して見せてくれます。息を呑む美しさですよ。
  驚くべきは、こんな洞窟の奥で命の営みがあると言う事実。ぜひご覧あれ。

  8月25日晴れ。勇んでBenLomondに出かけると...雪が降りすぎて整備できていないからって公園内に入れてもらえません(T-T)
  しかし、近くにロッジに向かう道があり、そこにはタイヤのわだちがありました。そこで、好きな奴は板を担いで登り、一本だけのスキーを楽しんだのでした。ちなみに、 トップの写真は、そのロッジで撮影したものです。

  BenLomond国立公園は、入園の際に入場料金が取られます。
  これまでは悪天候のためか料金所が閉鎖されていましたが、この日はOPENしています。しかし悪天候で登れないと、料金も取ってくれません。仕方なく昼にホテルに帰ると、ホテルのスタッフッがスキー場に確認を取ると、何とスキー場がOPENしたと言うではありませんか!そこで再度スキー場に向かったのですが。。。やっぱりやってなかったのですっていうか、スキー場までは登れなかったわけです。。(T-T)
  この夜行ったステーキハウスではやけ食いです。写真の2ポンドステーキを注文しました。スタッフに「本当に食べるのか?」と確認されましたが、心配要りません。しっかりたいらげてきましたよ。(^^);v

  8月26日晴れ。本来ならホバートに移動する日ですが、最後のチャンスです。早起きしてホテルをチェックアウト。すぐにスキー場に直行、やっと滑れました(^^v
  見てください、待ってましたとばかりにOZっ子が集まってきました。


  ゲレンデはTバーが8本と結構な規模。ただし、ピステンはほとんどありません。スノーモービルの後に角材を取り付け、簡単にならしてあるだけです。
  しかし、このオープンスロープは気持ちがいい!何せ木一本ないんですからね。
  コースは整備されておらず、そこらへんじゅうに岩が出ていますので注意は必要です。
  これで私たちが、最初にBenLomondで滑った日本人になったわけです。最高\(^o^)/
  この日、私たちはホバートまで帰らねばなりません。後ろ髪を惹かれる想いでしたが、14時にはスキーを終了し下山します。

  そこで、私たちは地図を便りにメインの国道でない道を選んで向かったのですが,それが全ての間違いでした。
  あと数Kmで国道に出ると言うとき、何と川が増水して橋が水没しているではありませんか!
  渡れません。。。絶句して、思わず躍ってしまいました。近くの橋も当たってみましたが、全て水没です。仕方なく50Kmほど戻って国道に出たのでした。
  思えば、途中のガソリンスタンドで「どこに泊ってるんだ?」って聞かれたんだよね。その時、思わずロンセストンって答えてしまいました。あの時、「今日はホバートだよ」って答えていれば。。。今となっては全て後の祭りです。

  向こう岸に道が続いているのが見えますか?
  しかし、ここから50Km橋が無いなんて...なんておうらかなんだオーストラリア恐るべし。。
  さて、この無駄な100Kmにも及ぶ余計な走行が精神的に圧迫したのか、K氏が街中の走行中にスピード違反!カメラに引っかかったようで、レンタカーの借主である私に、タスマニア警察から切符が送られてきました(T-T)
  今後のために公開しますが、37Kmオーバーで$190、4点減点で、インターネットからカード引き落としが可能です。

  ホバートでの宿は、こーんな高級カジノホテルでした。現地エージェントが安くするからって取ってくれました。部屋はキャッチボールができるぐらい広くベットはWベット。
  しかし、スキーを裸で持ってきた私たちに、何だ?って感じの顔は忘れられませんね。  

  カジノでの戦歴は。。。ははは、おいといて(^_^ゞ

   8月27日、最後にまた一波乱ありました。実はこの日から突然サマータイム並に時間が一時間ずれてしまったのです。そのため、ホテルのチェックアウトは1時間伸びましたが、レンタカーの返却時間は旧時間だったために1時間の遅延料金を取られtしまいました(T-T)
  しかし、今回ほど波乱ずくしの旅は無かったですね。その分だけ思い出深い旅になりました。

  幻のスキー場、BenLomondの旅はこうして終わりました。こんなにもロンセストンの街とお友達になるとは思っていませんでしたけどね。(^_^ゞ
  初めての海外スキーでこの旅に参加した方々には、大変申し訳ありませんでしたけど、これも自然です。許してください。その分いろいろ観光ができたでしょ(^^
  これからもどんどん、「日本人の行ったことの無いスキー場を目指します。一緒に世界へ旅しましょうね(^_^)/〜