くま's倶楽部 普通に世界に旅をしよう!第一弾(2010.12.1作成)

モンテネグロ国旗モンテネグロ共和国への旅
第二部 モンテネグロ
〜クロアチア「ドブロブニク」〜首都ポドゴリッツァ編

2010年9月11日(土)〜20日(月・祝)


クロアチアの世界遺産『ドブロブニク』から

第1部 セルビア〜モンテネグロ山間部編   モンテネグロPRビデオ集

 9月16日(木)快晴 ツェティニェから少し海方向に走ると突然視界が広がり、アドリア海が見えてきます。道は海の寸前で一気にブドヴァの街へ。かなり高い場所から街が一望できるので、旧市街の形がはっきりわかります。
 ブドヴァから一路海沿いの道を北上して世界遺産の街コトルに向かうのですが...この道がすごい!この道が見えますか→?こんな道が連続して、そこを大型バスが通るんですよ(^_^ゞ

 コトルはコトル湾(ヨーロッパ最南端のフィヨルド)の最深部にあり、地形の特性上道路を作るのが大変なんだね。(ノルウェーなんかも一緒)
 そこからさらに海沿いを走って国境を越えます。

クロアチア共和国国旗クロアチア共和国

 国境を超えてしばらくすると、赤い屋根瓦が印象的な世界遺産ドブロブニクが見えてきました。
 クロアチアの海岸線は、それに並ぶように長ひょろい沢山の島々が連なる地形(この地方名を取ってダルマチア式海岸と言う)になっていて、ドブロブニクもその一部。
 またここはボスニア・ヘルツェゴビナを20Kmほど挟んでクロアチアの飛び地になっている地域。何はともあれ、昼食後に早速観光へ出発!


ブドヴァの街とブドヴァ〜コトル間の道 兎に角景色はいいけど狭い!

モンテネグロからの途中で見えるドブロブニク


世界遺産ドブロブニク(クロアチア)

フランシスコ会修道院内の噴水とヨーロッパで3番目に古い薬局

ロマネスク様式の回廊と、14世紀の・・・どびん?

湾には意外と帆船が多い ジプシーの女性たちがレースを売っている

夜の旧市街はちょっとロマンチック

 ピレ門から城壁の中に入ると、そこは写真でよく見る目抜き通りで、レストランやカフェ、お土産屋さんが軒を連ねます。流石有名な世界遺産ですね。今までで一番人が多いっ!

 まずフランシスコ会修道院に入ったのですが、中は不思議と静かで、外の喧騒が全くありません。
 建物は17世紀に再建されたものだけど、所々に14世紀時代の遺跡が展示されていて、なんだか落ち着きますねぇ〜。
 でも外が暑いから帽子をかぶったまま入って来た日本人観光客がいました。ここは信仰の場です。必ず帽子は取って入ってくださいね。彼女たちにもお願いして脱いでもらいました。

 
 さて街歩きをしてみましょ。大通りだけではなく、小さな路地に注目して歩いてみると面白い。そこに隠れているようなお店を掘り起こして訪ね歩くのは楽しいです!一歩こんな路地に入ると洗濯物が干してあって生活観一杯!ここが飾りではなく人の住む世界遺産であることが良くわかります。
 路地にひっそりとあった郵便局で見つけたのが、日本の「爆丸」のノート。何と19.8クーナ(約310円もするぞ?売れるのかな(^_^ゞ??
 ドブロブニクはカードが使えない店が多かったですが、ユーロが普通に使えますからご安心を。それにそこらじゅうにATMもありますから。

 この時期でもアドリア海沿岸部は暑い暑い。太陽の当たっている所では30℃は軽く超えているでしょう。疲れたら日陰にある路上カフェで一服してください。意外と乾燥していて、日陰に入るととっても涼しいんですよ〜♪

 この日の夜は、そのまま世界遺産の中のレストランPoklisarで食事です。私たちの席は何と、一番近いところで海まで1m(ちかっ!)

 暮れ行く街を見ながら、この日は終わりました。


コトル湾とアドリア海で見つけた花たち
 9月17日(金)快晴 この日はやる事がてんこ盛り!まずは国境を越えてモンテネグロに戻ります。

モンテネグロ国旗モンテネグロ共和国

 まずは前日も通ったコトル湾の中のペラストへ。 個人的に、ここは今回の旅の中で一番綺麗!!フィヨルドの複雑な海に小さいけど17世紀のバロック様式の建物がよく保存されている街。そし海には修道院がある聖ジョージ島と最初は岩礁しかなかった場所に漁師たちが一つ一つ石を運んで創り上げた人口のゴスパ・スクルピェラ島の二つの島。
 二つの島は防波堤のような物もなく、海上ぎりぎりに建てられていてとっても不思議。きっと波もなく静かな海なんでしょうね。


ペラストの街とレース売りのジプシー


中央が聖ジョージ島、右が人口のゴスパ・スクルピェラ島 左側にコトル湾唯一の出口が見える


トイレから見た聖母マリア教会

教会内部とシンボルのライオン 漢字の「木」みたなマークが見える

世界遺産コトル シュクルダ川と城壁 聖ルカ教会が見える

正門と聖トリプン大聖堂

街の真ん中にある時間の止まったような空間 見つけられるかな?

以前は人が住んでいたSt,ステファン島 現在はホテルになっている

子供もお手伝い モンテネグロは住むのにいい所!だってさ(^^

 早速小さなボートに乗って島までクルーズです。
 修道院のある聖ジョージ島は観光客立ち入り禁止なので上陸はゴスパ・スクルピェラ島のみ。小さな島で緑は少ないのですが、綺麗な島です。
 建物は1630年に建てられた聖母マリア教会と倉庫とトイレを兼ねた小さな建物が一軒あるだけ。
 聖母マリア教会は人数制限方式で現地のガイドさんが色々お話してくれます。写真はフラッシュはだめだよよと言っていましたが、何人かが使っていましたね。画の色があせちゃうからやめようよ( iдi ) ハウー
 ちなみにこの祭壇の裏にオリジナルロック(島の石杖になった岩礁)があり、自由に触る事ができます。また教会内にある小さな博物館やお土産屋さんをを巡りながら裏に出る事ができますので、探検気分で巡って見て下さい。特に教会内部のフレスコ画は「見事!」の一言です。

 モンテネグロは海からいきなり2000m級の山が迫ります。そこには↓こんな天然の橋も見つけましたよ。渡ったら怖そう〜。。


 さて昼食後次に向かったのが世界遺産コトル!コトル湾の一番奥に、12〜14世紀に造られた三角の城砦が印象的。
 お隣のドブロブニクとは違って、ここまで来る日本人は少ないようですね。でも日本語のパンフレットを売ってたりするんだなぁこれが(^_^ゞ
 観光客は沢山いますが、ドブロブニクに比べてかなり落ち着いていてこじんまりしています。
 それでもこの旧市街の中にスーパーやパン屋さん、郵便局など生活するためのものは揃っていて住民がいる事を感じさせます。
 城壁ははるか山の上まで続いていて、個人的にはこことペラストだけで一日遊びたかったかな。
 兎に角路地裏が楽しい!!御土産屋さんもあるけど生活観たっぷりで、今でなければ見れない、本来の生きているコトルの姿が見れますよ(^^

 ↙旧市街の真ん中にひっそりと隠れるように一本の巨木がありました。樹齢は1000年を超えているでしょう。この街を誕生から見守ってきた木なのかもしれませんね。傍らには母猫が仔猫にお乳を与えていて、ここだけは時間がゆっくり流れているよう。ぜひこの樹に会いに行ってあげてください。


 コトルの後は、コトルと同じ城砦に囲まれた旧市街を持つブドバァ。でもこっちの目的は旧市街ではなく←このSt.ステファン島や奇妙な形のハワイ島などを巡るクルーズ(1 2)ね(^^
 最初は島までクルーズして、帰りは歩いて本土まで散歩するって話だったのですが、ホテルになってしまったためにできなくなっちゃったみたい(T_T)
 クルーズ後はブドヴァの海岸沿いに沢山ある露天の中を散歩して、この日の観光は終了しました。流石にちょっと疲れたかな(^_^ゞ
       ゴスパ・スクルピェラ島で見つけた不思議な花



ブドヴァで出会った果物いっぱいのお店と花々
 夜、Mr.ドラガンと一緒に海沿いのバーに呑みに行ったよ。そして彼の家族のこ事、仕事の事、ユーゴの分裂の事、収入、ユーロ、故郷、政治...そして今のままでは日本になんか行けない事、いっぱいいっぱい話しました。お互い英語が得意ではないので、紙を使って、少しずつ少しずつ話していきました。彼は...優しいですね。そして仕事にプライドを持っている、いい奴です。もしこの地方を訪れる方、ぜひドラガンと一緒に旅をしてみませんか。

 9月18日(土)快晴 観光最終日、朝ホテルを出発、先日の旧首都ツェティニェを少しだけかすって首都ポドゴリッツァへ向かい半日観光です。

 元々モンテネグロの面積は福島県とほぼ一緒なのですが、ポドゴリッツァの個人的印象は『会津若松市と同じくらい?』って感じ(^_^ゞ ただ新しい街だけあって歴史的なものは少ないものの、活気があって若い!建物も近代的なものが多く、現代のヨーロッパの街と言った感じ。(実際には11世紀から文明はあったらしい)
 博物館もありますが、美術館は現代と近代美術館が中心のよう。歴史を感じたい方には、ちょっと満足できそうもありませんね(^_^ゞ
 でも自然は豊かで街中で川遊びやボート、釣りなどが楽しめます。その川沿いに11世紀からの遺跡も遺跡もあり、同じスターラ・ヴァロシュ地区には古い街並みと時計台が残っています。(その近辺では伝統料理の店が沢山あるそうですよ)

 見所は物価の安いショップ類と、モンテネグロの台所的な市場かな。ただ沢山のジプシーが入っていて人種はごちゃ混ぜって感じ。また市場ではジプシーの子供たちが物乞いに歩いています。でも治安は悪くないようですので、ご安心を。
 ちなみに 日中もにぎやかだったのですが、週末だったせいか夜の賑わいはもっとすごい!宿泊したホテル脇のSlobode通りは歩行者天国になり、大人も子供もみんな出てきて大賑


ポドゴリッツァで見つけたほうづき?

わい!!
 もちろん、くまさんもMr.ドラガンも街に繰り出し最後の夜を満喫して、最後の夜は更けていくのでした(^^


ブドヴァの夜は男を酔わせる

11世紀の遺跡もある、自然いっぱいのポドゴリッツァ

ポイドゴリッツァ中央卸売市場?とスターラ・ヴァロシュの時計台

週末だから?一段とにぎやかなポドゴリッツァの中心街


ここでドラガンともお別れ 彼は9時間かけて家に帰るそうです ご苦労様

ぐるぐる巻きの桐生院花子の姿(^_^ゞ

ベオグラードもモスクワも行列がいっぱい

モスクワの空港にて

 9月19日(日)曇り 結局一日も雨が降らないで終わってしまった(^_^ゞ

 早い朝食後にホテルを出て空港へ向かったのですが、その空港が近い!あまりの近さに時間をもてあますほどです。
 まずはここでMr.ドラガンとお別れです。今まで本当にありがとう!運転手があなたでよかった(^^

 ところでこのポドゴリッツァの空港ですが...こう書いては失礼ですが、福島空港の半分もない(^_^ゞ贅沢しなければ、きっと空港ってこれでいいって見本なんだね。建物も二階部分ないし\(_ _;)

 ポドゴリッツァからベオグラードまでのチケットはユーゴスラビア航空JAT、本来搭乗の2時間前までに来いとか言われていましたが、この空港では30分前でも十分間に合いますね(^_^ゞ
 さて、最後のお土産もみなさん買ったようだし、そろそろ飛行
機に乗りましょう。ここではベオグラ ードからアエロフロートのチケットになるため一区間だけのチケットを受け取って出発!わずか1時間のフライトでセルビアのベオグラード到着です。


JATではパンケーキ2個だけ


 ベオグラードではうちのチームに車椅子使用者がいると言うことで、ほとんどの手続きをすっ飛ばして特別カウンターへ案内されました。
 で、すぐ先を見ると既に登場口だし(^^ とりあえずラッキーかなと思いながら、そのカウンターで荷物の行く先をベオグラードから成田に変更してもらって(最初からなぜ成田にしなかったって怒られたけど、チケット別物なんだから仕方ないぢゃん!)搭乗時間を待ちます。だってここでも荷物を触らせてもらえなかったのだから仕方がない\(_ _;)

 ベオグラードではお茶をしたり買い物したり呑んだくれたり、思い思いに時間を過ごして無事搭乗。
 モスクワでは相変わらずの行列行列で混雑しています。ターミナルもFからBまで移動しなければならないので、またバスに乗って移動。兎に角時間がかかります。
 モスクワ〜成田便に乗ったのは、最終コールがとっくに終わっているような状態で、最後は結構走ったぞ\(_ _;)
 何はともあれ間に合った!よかったよかった(^^

 9月20日(月・祝)快晴 一行は予定より少し早めに、無事成田に到着しました。

 後は荷物を受け取ってご苦労様!のはずが...何と最後までアクシデントは続く。何とまた荷物が、今度はベオグラードに置いてけぼりに\(_ _;)
 行き帰りともロストバゲッジ、それも全員分。。。何てこったい!こりゃ一生忘れない旅になりましたね。とりあえず成田で荷物を自宅に送ってもらえるように手続きを済ませて解散しました。

 その後... 早い方で21日、遅くても22日には各自に荷物が到着してほっとしたのですが...一部陶器が割れたりという被害があったのですが...くまさんは...桐生院花子が独眼流になって帰ってきた。
 いろいろ聞いたけど、こういう定形外?は航空会社の保障の対象外なんだそうだ。

 このままでは花子がかわいそうなので、地元郡山市で修理してくれるところを探したら、意外と近くにあるではありませんか
\(^o^)/
 ギャラリーマナさん。くまの穴蔵から車で10分ほどの住宅街の中にありました。花子はやさしいマナのご主人の手によって、ものの2時間ほどで治していただきました。よかったよかった(^^

 最後に 今回は色々初めての事に挑戦させていただき、それに乗って参加されたメンバーにとても感謝しています。ありがとうございました。そしてお世話になりました<(_ _)>"個人的には思い出深く、そして楽しく旅ができました。


片目をなくして帰ってきた花子、ちゃんと治りました!

キャラリーマナとご主人 花子のでかさがわかります(^_^ゞ


聖サヴァ教会内部

 倶楽部的には『普通の世界旅』をうたった初めての旅でしたが、その「初めて」をまとめてみました。
 1.格安航空券を使用、参加費がかなり安くなった
 2.航空券を買うために、参加申込み費(前金)を徴収した。
 3.アエロフロートを使用した
 4.手配会社とチケット会社が別
 5.旅の行程は全て、現地手配会社とのやり取りで決定
 6.参加者に行程のリクエストをとった
 7.ビジネスクラス使用者もOKにした

 またトラブルだけをまとめてみると、
 1..詳細な行程が決まったのが出発2日前
 2.往路で全員ロストバゲッジ
 3.2〜4泊目まで、ホテルでは修学旅行の子供と一緒
 4.3泊目 ザブリャックのホテルで夜停電
 5.同ホテルで夜から朝まで断水
 6.同ホテルでなぜか宿泊費と食事代を請求される
 6.オストログ修道院ででガイドが来なかった
 7.上のオストログ修道院がけ崩れで二回も登る羽目になった
 8.スカダル湖で時間が押して、ニュエグンの試食会をキャンセルした
 9.ブドヴァでバスの駐車場がなく、有料駐車場へ駐車した
 10.復路も全員ロストバゲッジ!

 ここまでくると、笑っちゃうね(^_^ゞ

 今回の旅では、ずっと通しで同行するのは運転手のMr.ドラガンだけで、後は全て現地のガイドさんが対応するというスタイル。実際これは始めての経験ですね。
 まぁちゃんとガイドさんと合流できれば、さほど問題ではありません。まぁそのドラガンが英語をよく理解していないというのはちょっと苦戦しましたが(^_^ゞ

 ガイドさんは全部で9人。老若男女いろいろで、大学生のアルバイトさんもいましたよ(^^ 今モンテネグロへの観光は、欧米を中心に脚光を浴びていますから、ある意味『芸は身を助ける』ですね。

 個人的には世界遺産ドゥルミトル国立公園ペラストの風景が一番心に残りました。何はともあれ美しい!!世界でも有数の美しさです。ぜひみなさんも訪れてみてください。今は道が整備されえていないために明確に山側と海側で文化も違います。行くなら今のうちかもしれません。絶対にオススメです!

 さて、バタバタとした旅でしたが、一生心に残るこの次の旅は...?こんなんでも一緒に行ってみたいという方がおりましたら、ぜひ励ましのメールでも下さい。また頑張って計画を立てます!!

第1部 セルビア〜モンテネグロ山間部編   モンテネグロPR動画集

くま's倶楽部:kumasan@kuma-s.net