くまさんのヨーロッパ放浪の旅 Act.W (2011.11.3掲載)

成田 → タイ・バンコク経由 → イタリア・ミラノ → スロベニア → クロアチア →
ボスニア・ヘルツェゴビナ → クロアチア → セルビア → ルーマニア → ハンガリー
→ スロバキア
→ ポーランド → チェコ → ドイツ →オーストリア → スイス → イタリア・ミラノ
→ バンコク経由 → 成田

011年8月5日(金)〜26日(金)

    

はじめに
 2011年3月11日(金)14:46 東日本大震災が起きました。そして広範囲に巨大津波が襲い、沢山の方が亡くなりました。小名浜にあるくまさんの実家も半分に割れました。今はただ、ご冥福をお祈りします。

 さて、その震災の影響で反原発の機運が高まる中、推進派の総務省『夏15%の節電をしなければ大規模停電が起こる』と脅しをかけ、企業には『15%節電が出来ない場合は1時間当たり100万円の罰金をかす』という法律を作りました。
 しかし私の会社は数年前から涙ぐましい節電を行っていて、今更15%節電しろと言われても無理なんです。
 そこで浮上した案は『会社を3週間、半強制休業にする』というものでした。

 突然のタナボタのような休みが決まったのが7月の下旬、そんな時期に突然決まっても格安航空券も中々見つからないし、同行できる人を探したけどそれも難しい。そこで久々の一人旅に出る事にしました。

 行き先はやっぱりヨーロッパ。
 チケットはタイ航空ミラノ往復で60,000円を見つけ(土曜発はなかった)、レンタカーは三週間で56,000円。福島から成田までの高速料金はどうせタダだし、まぁこれなら仕方がないかと一人旅立つのでありました。


タイ航空のブランケットがお洒落〜、機内食はちょいピリ辛でおいしい!


どこまでも続くバンコク国際空港の通路

飛行機の惑って開くんですねw(°o°)w !!

タイ王国

8月5日(金) 出発

 個人的には始めて使うタイ航空。何でも創立50周年とかで大々的に日本に売り込みをかけていたので、早くから安いチケットが出回っていたんだけど...中々買えない(T_T) そんなタイ航空ですが、乗務員も結構親切だし機内食はちょいピリ辛で結構おいしい(^^v ビールのお代わりももすぐ持ってきてくれるし(くまにはここ重要!)トイレ掃除は頻繁にやっているので綺麗で花で飾られているし、かなりいいぞ(^^

 で乗り継ぎのバンコクに来たのですが...この空港めちゃくちゃ広いのね(^_^ゞ冗談抜きで乗り継ぎで2Kmは歩いたぞ。まぁ動く歩道はあるのですが、それでも広すぎだろう(^^メ)
 ここは24時間稼動のハブ空港ですのでショッピングモールなどは開いているけど、それは全て中央に集中していて、搭乗ゲートの方に行くと何〜んにもありません。ちなみにトイレも中央にしかないので要注意!乗り継ぎゲートに行く前に済ませておこうねd(^_・)ショッピングモールは夜中でも賑やかで、他の空港と決定的に違うのは果物が多く売られていること。よくわからないんだけど、検疫とか平気なのかぁ?(゜_。)?(。_゜)?

 ところで、今から乗るミラノ便がこれなんですが...運ちゃん自分で窓拭いている。。。ちょっと怖いんですけど(^_^ゞ
 何はともあれミラノ便に搭乗したのですが、これが乗客が少なすぎてバランスが悪いからと乗客みんなでの移動劇(離陸時だけ前後左右に分散)がありました(^_^ゞ

イタリア共和国

8月6日(土) 晴れのち曇り

 ミラノ空港のレンタカーを借りる場所はすごくわかりずらくて、地下一階に『Car Hear』と書いてあるだけ。もう少し何とかしてほしい(^_^ゞ
 で予約しておいた車は『一番安い車』で、リクエストは折角なのでイタリア車に乗りたい!とだけ。
 それで来たのがこのFIAT 500...かわいい(^_^ゞまぁ一人だからいいんだけど、あまりにもかわいいので車中泊はいやだなぁ〜と思うのでした。

 さてどこに行こう。この期に及んで実はまだノープラン(^_^ゞどうしようか?とりあえずこの冬行く事になっている世界遺産のドロミテ、マドンナでも行ってみようかと今回の秘密兵器『ガーミン nuvi 1480+ヨーロッパマップソース』カーナビ日本語仕様をフロントガラスに取り付けて出発!
 最初は慣れなくてサークルの出口を間違えて何度もUターンするハプニングもありましたが概ね良好!無事市内を抜けて北上、山間部に入れました。。。が何せ土曜日車が多い!!狭い道を時速100Km以上で巡航(制限速度が110Kmとかになっている)しなければならないのは、この車では流石にきついのぢゃ(^_^ゞ



1.2L2気筒8バルブ69馬力エンジンは回すと元気いっぱい!


氷河が削ったヘビのように長〜いコモ湖、何故か地中海の香がする?

 週末で車が多くて、所々渋滞しながらドロミテの山に入ると、これが道が細くてきつい!マドンナに到着するまで何回も峠を越えて着いた〜と思ったら...マドンナって意外と何も無いのね(T_T)
 とりあえずスーパーで水だけ買って、高山植物に囲まれたような山の駐車場でお昼にしましょ。
 標高の高い場所では残雪が残っていてすごく気持ちがいい風が吹いていたよ。

 とりあえずやはり冬に宿泊することになっている.ピンゾロに向かいます。そしたら...ピンゾロってすごく観光客で賑わっているのね(^_^ゞ
 とても安宿を探す雰囲気ではなかったので、ちょっと南側のSPIAZZOにあるガルニホテル Csre Altoに宿を取りました。交渉したら1泊素泊まりで50ユーロ、それに夕食食べ放題ビール呑み放題で20ユーロと中々のお値段。(1€ユーロ110円)
 でも宿の人ほとんど英語がわからなくて呑み食べ放題だとはわかんなかったんだよねぇ。代金気にしながらの飲食に損した気分〜(T−T)



さすがイタリア、パスタの味は別格です!!


コモ湖周辺の温暖な所を好む花々

ドロミテの高山植物とガルニホテル Csre Alto
netが使えるようだけどパスワードがわからなくてダメだった\(_ _;)


ドロミテの山々は荒々しい

イタリアの高速内サービスエリアのショップは充実している!(左)
スロベニアの宿はいつものGostisce Mangrt 1泊25ユーロ(右)netなし

お客さんのペットの柴犬(^_^ゞ と遊びながらおいしい食事を取りました!

8月7日(日) 曇りのち大雨

 ドロミテの山々は厳しく、その麓にある街々は限られた土地にへばりつくよう。
 道は曲がりくねり街中を通る国道でも車一台分と言う場所は珍しくも無い。でも、その情緒をそのまま残すと言うヨーロッパの心意気がいいよね(^^ まぁそういう所の壁には車がこすったような跡が無数にあるのは気になるけど(^-^;A

 出来るだけ早く物価の安い国へ行きたかったので、ドロミテの山間を抜けてスロベニアへ抜けようと思ったのですが...なぜか道を間違って高速に乗ってしまった\(_ _;)
 実はイタリアの高速って有料だからあまり乗りたくなかったんだよね〜。それでも高速自体が民営化していますのでサービスエリアなどはショップが充実!チーズやハムまで量り売りしていて、よってみる価値は十分あるよd(^_・)

 さて、海沿いを除いてイタリアからスロベニアへ抜ける道って結構な峠道。なのにここで突然の大雨が降ってきて前が見えない〜Y(>_<、)Y
 それでも何とか山を登っていくと国境にたどり着いたけど...今は建物が残るだけで人もいません。何となく物悲しいね。。

スロベニア共和国

 さて宿を探しましょう。
 とりあえずいつもお世話になっているLog pod Mangartom、Gostisce Mangrtに行ったら一発でOKだった(^^ ここ三部屋しかないから心配だったんだけどラッキー〜♪10年前に会ったお客さんとも再会し、楽しい夜を過ごしました!

8月8日(月) 曇り一時雨

 スロベニアは3,000もの教会を持つキリスト教の国。至る所に美しい教会はあるのですが、走っている途中で見つけたのがこのIdrija
 昨日雨が降ったのに川の水は底が見えるほど澄んで、傍らの教会がとっても美しい。あんまり綺麗なので街の駐車場に車を停めて散策しました。
 街はコンパクトで何でもある感じ。昔レースを編む機械が有名だったらしく、今でも特産になっていました。けどちょっと騒がしいかな(^_^ゞ
 さて、一頻り見て廻ってさて車に戻ろうとした時に突然大粒の雨が降ってきた\(_ _;)
 仕方なく安い傘はないかと街の方に聞いたら郵便局に行けと。え"?と思ったのですが、実際行くと本当に売っている。そんなものなのね(^_^ゞ

 今回の旅で傘を使ったのは何とこの時一回きり(ヨーロッパは8月に一番雨が多いのに...)。
 実はくまさん『晴れ男』。特に傘を持つと雨が降らないというジンクスまであり、別名『使えない傘』なんて呼ばれております\(_ _;)何かもったいない〜とりあえずお土産で傘は日本に持ち帰りましょ。

 さて、車では初めてなのですがクロアチアへ向かってみましょう。進路を南東に取り最短距離でクロアチアへ向かいます。と走っていると不思議な標識がある?何かなぁ〜と思って砂利道を進むとこんな洞窟が。どうやら鍾乳洞のようです。
 そう言えばスロベニアの唯一の世界遺産も鍾乳洞だから、この辺には沢山あるのかな?ちょっと眺めていたら、夏休みでアルバイトをしている高校生?ぐらいのこの子がパンフレットを持ってきてツアーに参加しない?と誘ってきた(^^
 時間も丁度で20分後にはツアーが出ると言うのでOKしたよ。そうしたら...こんなゴムボートでの地底湖探検付き\(^o^)/中々楽しいぞ。長靴、バッテリー付きのライトのレンタル込みで8€、これはお勧め〜♪でも中はとっても寒いので温かい格好を持って行ってね
d(^_・)

 さて気を取り戻してクロアチアへ。
 国境を目の前にしてはっと思ったのですが、そう言えば国境越えでパスポート出すのって久しぶりだなぁ〜。。
 実はこの先国境越えで大変な事になるんですけどね、その話はおいおい書いていきます(^_^ゞ


Idrijaの川は澄んでいて気持ちがいい!

山の上の教会。。。行くのが大変そう(^_^ゞ

Krizna Jama鍾乳洞アルバイトの高校生?

中に照明はありません


スロベニアで見つけた花々 野生のほうずきがかわいい 鍾乳洞の前には高山植物が咲いていた

クロアチア共和国

 国が違えば制限速度も違ってくる。この国は一体何キロで走ればいいのかが、国境を越えた所にかならず表示されていますので、これをチェックしておかないと大変な事になっちゃうからね(^_^ゞ
 クロアチアは街中50Km/h、それ以外は一般道でも90Km/hとなります。(実際90Km/h巡航はとっても大変なんですが)日本もこのぐらいにしてくれないかなぁ〜(^^;;


ペンションと最近流行の果汁入りビール。不思議だけど結構いける

バーのお姉さんに折り紙教えたよ(^^v 宿は野良電波でnetが使える

 この日の宿はクロアチアに入ってすぐのCarni Laziという小さな街のペンション Buffet Lipovac 1泊20€。
多分今回の旅の中で、お肉はここのが一番うまかった\(^o^)/


陽気な地元のおぢさん 山の名前とか教えてくれた


ようこそ、ホグワース魔法学校へ?!   あちこちで市がたっている   

8月9日(火) 曇り時々晴れ

 本当は一回アドリア海に出ようと思ったのですがこのお姉さんに聞いたら人がいっぱいだって。
 人ごみも渋滞も嫌いなので、予定を変更して真っ直ぐ南下、クロアチアを縦断してみました。
 途中Ogulinski Hreljin駅にさしかかると、何かかわいいバスみたいな汽車が。運ちゃんは駅で休んでいるし、いいのか(^_^ゞ
 写真を撮っていたら地元の人が駅に生えているプラムの木から実を食べると取ってくれた(^^vいいのどうかわからなかったけど、思わず仲良くなって写真を撮ったよ\(^o^)/

 クロアチアの中央部でお洒落な建物発見!車を停めてみてみたら...何と小学校。しかし、どうみても映画ハリーポッターに出てくるホグワース魔法学校だよね(^_^ゞ


クロアチアで出会った花々。。。とOgulinski Hreljin駅でもらったプラム(^^


ボスニア・ヘルツェゴビナに入ると教会の形が一気に変わる。イスラム風?

本当に綺麗なボスニア・ヘルツェゴビナ 河原ではブタの丸焼きが(^_^ゞ

Bosanska Krupaにある教会と城跡

Bosanska Kostajnicaのクロアチアとの国境と違反切符(T-T)

ボスニア・ヘルツェゴビナ

 ついでなのでそのまま南下して、生まれて始めてボスニア・ヘルツェゴビナまで行ってしまった(^^;;
 国境を抜けるときに係官は何で日本人がこんな所に来るんだ?って感じでいぶかしげ。でも書類に不備は無いから国境を抜けると、最後に「Good Luck!」と声をかけられました。何で??って、実はこれが結構大変な事になるんですよ\(_ _;)

 さてボスニアに入って気が付いたのですが何とこの国、ナビの地図データがない〜(ToT)
 仕方がないのでクロアチアの地図の端にある範囲で行動。たまたまクロアチアは海側だけ南北に長いのでそれなりの範囲が映っている(^^v
 で、とりあえずBosanska Krupaと言う街まで向かってみました。
 しかしボスニア・ヘルツェゴビナって綺麗な国なんですねぇ〜。共産圏の国はその性質か国力の無さからか、自然や文化遺産がそのまま残っています。その部分だけは本当にうれしい(^^
 それと、この国に入ったら突然教会の建築様式が一変、こんな細く高い塔があちこちに生えています。不思議だねぇ〜??
 ちなみにボスニア・ヘルツェゴビナはまだ観光という方向までは向いておらず、安宿が無いに等しい。たまにあるホテルは結構な値段で、とても貧乏人のくまさんが泊まるような場所ではない(T_T)
 ちょっとした街を宿を探してうろうろしていたら...イタリアの車が珍しいらしく、Bosanski Noviと言う街ではおじいちゃん達が車を見に来たりして結構楽しかったよ(^^

 ところがっ!兎に角宿が見つからない(T_T)たしかにホテルやペンションはあったけど、みんな高級でとても泊まれない。
 そこでBosanska Kostajnicaという街で街の駐車場に車を停めて足で探しに行ったのですが...そしたらそこの駐車場ってパーキングメータのある有料駐車場だったの(T_T)全然気が付かなくて、駐車違反で捕まっちゃった\(_ _;) でもこんな文字読めないし、近くにいたおまわりさんに助けを求めて、係員(日本と同じく民間だった)に電話してもらっちゃった。
 結局宿は見つからないわ罰金は20€取られるわ、何もいい事無いままクロアチアに逆戻りしました〜(ノ_<。)うっうっうっ


プライベートルームのお母さんのペットはバンビ 美人コンテストはど派手!

親切なスタッフのおかげで、店になる全種類のビールを呑破!

クロアチア共和国

 少し遅くなっちゃいましたが、Petrinjaという街でプライベートルームを発見!
 バンビをペットにしている気さくなお母さんが、絵葉書やら街のPR-DVDをくれるやら(^^ でも結構綺麗な街だぞ。それに丁度8/9-10とお祭があるというので2泊で交渉!そうしたら25€だって(^^

 お祭はこの日が前夜祭でポップスの音楽祭です。軽快な音楽が街のあちこちから聞こえてくる。
 広場ではダンスコンテスト?みたいなのをやっていたのですが、後でわかった事はこれが、この街の美人コンテストだったんだって!悔し〜い、ちゃんと見ておくんだった☆α==(・・#)

 何はともあれお腹が空いた!この日はピッツェリアでピザが夕食、結構おいしかったよ(^^
 しかし、内容の濃い一日だったなぁ-y(^。^)。o0○


Privatni smjestaj Stefica Obad 街中なのに田舎の雰囲気〜♪ブタとヤギも飼っている。ヤギのお乳がバンビのご飯(^^

部屋はキングサイズベット(^^ 別にバスルームが使えるのがうれしい。タオルは使い放題?

8月10日(水) 快晴

 今日は宿のお母さんのお勧めで、近くに野生の鹿が沢山見れる場所があるというので徒歩で出かけてみました。
 場所はPetrinjaから南に5Km、Taboristeという民家が10〜20件だけの小さな集落。
 行ってみると小さな動物園のようなものがある
Korablja tisinic izletisteというミニ牧場。
 レストハウスにはレストランが併設されていて、お昼には沢山の人が食べに来ていたよ(^^ その中に日本語を習っているというおばさんもいて、結構楽しかった\(^o^)/
 ブランチをしている時に仲良くなったドイツ人のおばさんと地元の親子に折鶴を教えたよ。
 そうしたらそれを見ていたイギリス人のカメラマンが、「今回一番いい写真が撮れた!」と喜んでいました(^_^ゞ
    
                  
折鶴はかなり不思議らしい
 そんな時に牧場のスタッフが出てきて、山に向かってドックフード(に見える(^_^ゞ)を投げてるぞ?そしたら山から野生の鹿が下りてきた w(°o°)w 餌付けしてるのね(^^;;

 楽しい時間を過ごして帰ろうとしたら「友達が汽車で来るから乗っていけ」と。。。?答えはすぐにわかりました。朝公園前で撮った写真の列車。これに乗って行けと言うのね。はずかし〜(^_^ゞ
      
           お花いっぱいで飾られた列車は小さい子供連れでいっぱい

 さて一回宿に戻り、お風呂に入って一休みして夜再びお祭に出かけます。
 多分この日が本祭なんだね、家族連れが多く、どこから来たの?って言うぐらい人が多く、昨日は出ていいなかった警察まで出動!
 そんな中目に付いたのが、街のPRにも載っている動物の形をした4つの噴水。何と子供たちがまたがって、シューティングゲームさながらに向こう側に水をかけてるぞ。いいのかぁ?(゜_。)?(。_゜)?


どう見てもパスタのビーフシチューがけなんだけど、ステーキって名前が

折鶴が折れてハイタッチ!

野生の鹿も沢山いたけど、居着いている鹿もいるぞ(^_^ゞ

四方にある史跡の噴水が遊び場に?


クロアチア最東端の国境 向こう側はセルビア...なんだけどなぁ(^_^ゞ

ドナウ川沿いの街々

ドナウ川沿いのペンション Grand mother's HOUSE

これが750円の食事です(^^

ドナウに昇る月と、ロシアから来たPatrick親子

8月11日(木) 快晴

 さて、そろそろ次の国へ行きましょう。
 ドナウ川が創った大穀倉地帯を東に抜けて、クロアチアの最東端、ILOKを目指します。
 ちなみにこの大穀倉地帯、360度地平線が見えるぐらい広くて景色が変わらないんだよえねぇ〜、飽きた〜\(_ _;)

 ILOKに行ってみると小高い丘の上に中世の城砦跡が残っている。昔ここが国を守る重要な場所だったのだろう、そんな事を思いながら、ガソリンを入れ、残っていたクロアチアのコインも使い切りいざセルビアへの国境へ!
 ちょっと待たされたけどクロアチア側を無事に通過、ドナウ川を渡り後はセルビアへ入国するだけ
。。。のはずが(^_^ゞ
 実はヨーロッパの道を走るにはグリーンカード(日本で言う自賠責保険)が必要。セルビアへの入国にはそのグリーンカードの提示を求められました。それでレンタカーに積まれた車検証バックを探すと、何と期限が切れているw(°o°)w!!
 んな馬鹿な?でも事実で、国境でUターンさせられた(^_^ゞちなみに再びクロアチアへ入国する時に係員に笑われちまったい\(_ _;)

 でも後でよくよく見てみたら新しいグリーンカードあったんだよねぇ〜。でもまぁ同じ国境抜けるのも恥ずかしいし、時間も時間なのでILOKで宿を探ししましょ。
 たまたまカフェに若い女性のお巡りさんがいたので安宿無いかと聞いてみたら、ILOKには安宿なんてないよ〜んだって(T_T)仕方なく40Kmぐらい北の国境があるDaljに向かいました。

 Dalj自体は住宅街があるだけでな〜んもない街ですが、ドナウ川沿いに一軒のレストラン&ペンションGRAND MOTHERS HOUSEを見つけたよ(^^
 久しぶりにペンションらしいペンションで食事はセットね(^^ 1泊夕食付きで3,000円弱、落ち着く〜(^^
 泊まり合わせたのはポーランドとリトアニアに挟まれたロシアの飛び地から来た親子。何と自転車で旅していていました。
 みんな英語を勉強していて、綺麗な英語を話します。(上の子はくまよりも上手\(_ _;))で仲良くなったので折り紙を教えたよ。上の子は原発事故を知りながらも日本に来たいと言っていました(^^

8月12日(金) 快晴

 今日こそクロアチア最後の日!
 夕べ約束したとおりPatrick親子の雄姿を写真に収め(後から送った)見送った後、満を持してセルビアへ!
 前日にクロアチアを一度出た記録などもあり、?って感じはありましたが今度は有効なグリーンカードもある!すんなりセルビアへ抜けられました(^^v

セルビア共和国

 セルビアに抜けると例のようにこの国の道交法標識があり、セルビアの一般道は80Km/hです。
 とりあえず法廷速度を守って...って、こんな地平線に向かって80Km?守ってられるかぁ(^^メ)


これからセルビアへ抜けてからILOKへ行くそうだ

セルビア文字...読めるかぁ(^^メ) 一本で色々な形の葉の不思議な木


セルビアの大穀倉地帯 見渡す限り地平せ〜ん♪

 でもこんな所でヒッチハイクしているおぢさんがいて思わず目が合ってしまった\(_ _;)仕方なく乗せたんですが...何と延々1時間も乗せる羽目に(^_^ゞこっちの人ってこんな遠距離をヒッチハイクで移動するの?(゜_。)?(。_゜)? まぁこういうのは嫌いぢゃないからいいんだけど〜♪
 しかしまぁ走っている間にこれという街にも出会わなかったし道路標識も読めない(^_^ゞセルビアさんゴメンなさい。このままルーマニアに抜けます!

ルーマニア

 さて、ルーマニアへ入るときにまた問題が発生。ルーマニアは車で入国する場合オリジナルの車検証が必要らしいのですが、レンタカーには盗難を警戒してか、コピーしか入ってない。
 散々オリジナルの車検証を出せと言われましたけど無い物は無い(T_T) 
 係官は英語もろくに出来ない日本人に一生懸命話しかけてくれるけど、難しい言葉はわからない。そんな状況で後ろも支えるし、国境係官もほとほと困り果てて、どこかに電話をして最後には根負けして入国させてくれた(^^ う〜んこれは日本人というブランドのおかげだね。これからも後から来る日本人のために、清く正しく旅をします!
。。。ってがぁ(゜o~)☆C=(-_-#)バキッ

 ところでルーマニアは何と一般道の制限速度が100Km/hなんだね。これは制限速度を気にしないで走れそうだ(^^
 とりあえずTimisoaraという西部にある地方都市を目指します。
 ここってぱっと見た感じは宗教都市と言った感じで大きな教会が沢山あり、その周りを巡るように作られた道路は迷路のようで、何度も迷子に(^_^ゞ
 それでもどこかのんびりしていて、教会の前の水汲み場では車を停めて水も汲めたよ(^^
 Timisoaraは意外に大きくて落ち着かない。そこで北東に50Kmほど先のLipovaに向かいました。
 ここのところずっと地平線の見える平地ばかりを走っていたからね、ちょっと涼しい(だろう?)山が恋しくなってきたの(^_^ゞ
 でそのLipovaですが、何故か街の手前3Kmぐらいから道が石畳になり、その上にアスファルトが敷いてある。当然道はゆがみ振動も大きくて全然スピードを上げられない(T_T)
 そのまま街に入ってみたら街全体が石畳で、とても整備がされているとは思えない有様。
 それでもLipovaの中心街はコンパクトにまとまり観光客もいてちょっといい雰囲気なのでペンションで宿をお願いしたのですがいっぱい!山の上に見える古城も気にんったけど、仕方なく少し北上して小さなペンション見つけて聞いてみたら1泊20€って高くないか?そうしたら近くの15€で泊まれるHotel Rusco★★を紹介されちゃった(^_^ゞ

 ホテルに行くと、受付のお姉さんは若く日本人には聞きやすい英語を話します。聞くと何と12歳!小学校で英語を習っているんだそうです。(くまより流暢だぞ(T_T))身長175cm、小学生に見えないでしょ〜?モデルさんみたいだって言ったら喜んでた(^_^ゞちなみに他に家の方(ホテルは家族経営)はとんど英語が出来ないので助かりました〜♪
 夕食はホテルのレストランで、久しぶりにルーマニア名物、羊の棒状ハンバーグ?『ミティティ』をいただきました。おいしかった〜
ヽ(*^。^*)ノ 〜♪


ルーマニア国境はジプシーでごったがい

ルーマニアといったらやっぱり馬車だよねぇ〜(^^


Timisoara
ルーマニア聖教の教会 その前には水汲み場があった

Lipovaの中心街 昔の賑わいを感じる

Hotel Rusco★★(結婚式場) 部屋は清潔でWベットでネットOK

夏休みでホテルの受付お手伝い中の小学、12歳には見えないでしょ?



ハンガリーの一般道は90Km/h、高速130Km/h

一般的には塩と胡椒ですが、ハンガリーはそれプラスパブリカ!

全ての料理にパブリカがかかっている 日本人の舌にもあっておいしい

気のいいパパとママ、ちなみに英語はできませ〜ん

8月13日(土) 晴れ

 さて、今日はルーマニアの山間の綺麗な場所を狙っていきましょう!名前で決めたCreiという街に狙いを定めて国道79号線を北上し始めたのですが...道悪すぎっ!おまけに何かすごく道路工事が多い!それも一箇所20Kmとか30Kmとか、とにかく延々とやっているんです。おまけにそのやり方は雑で、段差ではこの小さなFIAT500では底を擦ってしまう。何とかしろ〜凸(▼▼メ) レンタカーも心配だし、泣く泣くハンガリーに抜ける事にしました。しかし一般道100Kmで走れるはずが。。。どうやって走れって言うんだよねぇ(^^メ)

 さてハンガリーへ抜ける国境でまた問題発生!そう、あのオリジナル車検証の問題です。
 ルーマニアを出る時にもやっぱり必要で、オリジナルの車検証はどうしたってしつこく聞かれるので
レンタカーに入っていた車検証のバックをそのまま渡して「これしかない!」と開き直り〜\(_ _;)もしかして盗難車の警戒をしているのかな?
 車を脇に停めさせ、あちこちに電話し、挙句は休みだった上司まで呼び寄せて喧々諤々(^_^ゞ心配そうに見ているくまさんに他の係官は「大丈夫、心配するな」とか、「ここは行ったか?いい所だぞ」なんて話かけてくれました。日本人だからかな、みんな優しいねぇ〜。それでかれこれ30分、やっと国境を抜けられました。疲れた〜〜〜〜〜(m--)m

ハンガリー共和国

 ここから先はユーロ統合しているので、国境はあってもパスポートコントロールはありません。パスポートも要らないし面倒な手続きも要らない。何か物悲しい感じはありますが、かなり便利です〜♪

 さて、ルーマニアからハンガリーに抜けても相変わらずドナウが創った大穀倉地帯&地平線。。。とりあえず山に向かいましょう。
 しかしハンガリーも高度成長期!6年前に買った道路地図にはない高速道路が出来てる(^_^ゞとりあえずナビに言われるがまま、北部の山間部の入り口、Egerを目指しました。

 山間部に入ると観光客や林間学校に来たのかな?と思われる小学生たちがいっぱい(^_^ゞ
 たどり着いたのはDedestapolcsanyという小さな村にあるAranykehely Fogado es Etterem
 こんな田舎にこんなお洒落な店があるんだなぁ〜と思うぐらいモダンな感じ。一泊朝食NET付きで5,000ハンガリーフォリン1,800円、安いでしょ(^^

8月14日(日) 快晴

 ハンガリーの朝食は卵料理にたっぷりのパブリカがかかっていてくまさんの口にもあうのぢゃ(^^
 おいしい朝食とコーヒーをいただいて、さぁ出かけましょう!

 とりあえず街道を北上してスロバキアに向かったのですが、途中偶然世界遺産に遭遇!
 『アッグテレグとスロバキアのカルスト洞窟群』要は鍾乳洞ですね(^^
 朝も早いせいか観光客はまばらで、車を停めてゆっくり見られたんだけど...スロベニアでも見たし、今回は周辺の写真だけでパスと言う事で(^_^ゞ
 土産屋さんではマスコットのくまと、特産なのかな?籐細工の三輪車が印象的でした。
 そこからさらに北上してスロバキアとの国境付近まで来たら、また世界遺産マークを発見!とりあえず様子を見に行くと、砂利道で車が頻繁に通っている感じではないし。。。行くのはやめました。
 その代わり世界遺産の入り口にあったひまわり畑の写真が撮れたよ(^^ 中々自分の方向に向いてくれる事が少ないのでラッキーでした\(^o^)/
      

3人部屋でのんびり出来た〜 それにしても朝食の卵料理がおいしい!

世界遺産の説明看板。。。まぁ読めませんが(^_^ゞ

世界遺産の鍾乳洞の入り口は巨大な岩の裂け目から
久しぶりに複線の鉄道を見たよ。でものんびり〜♪


お土産屋さんにあった工芸品とスロバキア国境にあった世界遺産マーク。ここで冒頭の一面ひまわり畑を撮影しました。

スロバキア共和国

スロバキアの一般道 制限速度は90Km/hです

 建物だけが残った国境を抜け、スロバキア最初の街はTurne、やはり丘の上に要塞が立っているのは、きっと国を守る要だったのでしょう。
 そこから街道沿いに西に進むと、Krásna Hôrkaでは目の前にで〜んと大きなお城がある。一日のんびりしてもいいかなぁと思う風景だったし街道沿いに安宿もあったのですが初志貫徹!時間も早いし山間部に向かいましょう!

 幾つかの小さな峠を越えながらたどり着いたのはSpisska bela、6年前に姪と一緒にお世話になったV Penzionのある街です。今回も世話になろうと門をたたくとこのお姉さんが部屋を作るから1時間待てって。でもその時空には虹がかかっている。これはきっと吉兆だぞ!

 さて時間になったので宿に行ったのですが、素泊まりで26€だって。う〜ん、高い\(_ _;)仕方がない、今日はその辺から食料やビールを買ってきて済ませましょう。
 日曜でスーパーは休みなので、ガソリンスタンドと個人商店で買い物をします。写真のハム見えますか?これで何と20円ぐらいです(^_^ゞこの物価の違いは何だかなぁって感じでした。


Turneの要塞とKrásna Hôrkaのお城

峠の湧き水はおいしい!そして山らしい山が見えてきた

Spisska belaの旧市街 見づらいけど虹が出ています

とりあえず併設のバーにも行って情報収集
 夜、少しだけ併設のバーに呑みに行きました。実はここの娘さんがバーを切り盛りしているんだよね。
 目的は情報収集で、近隣のいい所、お勧めの所を聞いて明日にでも行ってみようと考えていました。

 でもそんな時、居合わせた他のお客さんがくまを日本人だと知ると、『福島は知っているか?』と聞いてきます。色々大変な事になっているんだなと言わんばかりに話しかけてくるので、『その福島に住んでいる』と名刺を見せました。そしたら店内から大きなどよめきがおきました。

 バーには宿のお上さん(彼女のお母さんね)がいたので、ペンションで一泊26ユーロは高すぎるだろうって話をしました。
 帰ったらHPを作ってこのV PenzionをPRするから、日本人が来たら安くしてやってくれ!と頼んだら。。。何と、二泊で40€に負けてくれた\(^o^)/

 これからスロバキアを旅する皆さんへ
 このSpisska belaという街はかなりのんびり出来ますよ。見所もあるし、ぜひV Penzionにのんびりと滞在してみてください。お勧めです!!